人間ドックで最先端のがん検査を受ける
近年人気の人間ドックでは様々な病気の早期発見が可能になっています。その中でも特に注目されているのががんの早期発見です。
がんは早期発見されれば治る病気であると考えられるようになってきていますが、それでも依然として日本人の死因の上位に入ってくる病気となっています。
このようながんの早期発見を目的とした検査は近年非常に充実してきていますので、それぞれの特徴をよく理解して利用することがお勧めされます。
個別にチェックする腫瘍マーカー
癌の検査として最も利用しやすいのは腫瘍マーカーと呼ばれるものです。血液検査ですので時間もかかりませんし、少ない負担でがんの可能性を探ることが出来ます。
人間ドックの中に最初から組み込まれていることもあるこの主要マーカーは、それ単体でははっきりしたことがなかなか言えないという切れ味の鈍さはあるものの、がんの可能性を探るという意味では非常に魅力的な存在です。特に男性向けにおこなわれる前立腺がんの早期発見を目的に行われるPSAは非常に推奨されています。
最近注目のアミノインデックス
腫瘍マーカーと同じく血液を利用した検査ではありますが、アミノインデックスは複数のがんのリスクを同時に示すことが出来る点が特徴的です。
主要マーカーに比べて高額な検査であるという点が負担になる場合がありますが、様々な角度から自分の体を調べることが出来ますので早期発見を目的として行うのに向いているという性質があります。
現在の人間ドックに組み込まれるようなものではないため、希望する場合には任意に追加しなければなりませんが、総合的に体を調べることができる点が非常に魅力的であると考えられています。
PETで全身をチェック
全身のがんをしっかりと調べたいと考えている人であれば一度は健闘したことがあるのがPETと呼ばれる装置を利用した検査です。
このPETは血液中に特殊な薬剤を注射し、その薬剤の動きを追うことによって身体のがんの位置を推定することが出来るという技術で作り上げられているものです。
血液を採取して調べるのとは根本的に違い、がんの持つ特徴をよく理解したうえで開発された新しいがんのチェック方法です。
全身のがんの可能性を効率よく調べることが出来る反面、費用が非常に高いというのが課題となっています。気軽に利用するには少しハードルが高いというのが特徴ですが、徐々に普及が始まっている新しい技術なのです。
人間ドックと同時に行うことが出来る医療機関も増えてきました。