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人間ドックの胃内視鏡検査について

人間ドックの胃内視鏡検査は、一般的には胃カメラと呼ばれています。胃のバリウム検査を行って、胃がんや胃潰瘍が疑われた時に最終チェックとして行う検査です。
従来のものはファイバースコープ、近年のものは電子内視鏡が使われています。

ここでは、胃内視鏡検査についてどのような器具を使うのか、何がわかるのか、どのように行われるのか、という3つの点を説明します。

どんな器具?

胃内視鏡検査で最近主流になっているのが、電子内視鏡です。細い内視鏡の先端に超小型カメラ(CCD)が付いていて、これで外部のテレビモニターに映像を映し出して病変を確認します。診断と治療が同時に行えるのがメリットです。

従来使われていたのはファイバースコープで、細くて柔らかいグラスファイバーを3万本ほど束にしたものを使い、医師が内側を直接覗き込んで確認します。
電子内視鏡は外部モニターに映し出されるので、複数の医師が同時に診断することができます。最近の人間ドックは電子内視鏡を使うのが一般的です。

また、口からではなく鼻からスコープを挿入するほうが患者さんへの負担が軽いということで、鼻から入れることもあります。

何がわかるのか?

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胃内視鏡検査でわかるのは、食道、胃、十二指腸の病変です。直接粘膜を観察できるので、病変の大きさ、色、出血の有無まではっきり調べることができます。バリウム検査ではわからないことでも、胃内視鏡検査ならはっきり目視できるので、確定診断に使えます。

わかる病気には、食道がん・食道炎・食道潰瘍といった食道の病変、胃がん・胃炎・胃潰瘍などの胃の病変に加えて、食道と胃の静脈瘤や十二指腸潰瘍などです。

胃がんが疑われた場合は、内視鏡の先端部の装置を用いて、病変を採取することもできます。組織を採取して生検をすれば確定診断できます
この検査を人間ドックで受けておけば、5mm以下の早期のがんも発見可能と言われています。

検査の流れ

検査前に唾液や胃液の分泌を抑える薬を注射して、さらに胃の運動を抑える筋肉注射もします。喉にスプレーで局所麻酔して、挿入時の痛みと嘔吐反射を防ぎます。

検査前の準備が整ったら、受診者は左側を向いて検査台に横になります。マウスピースを加えさせて、口からファイバースコープを挿入していきます。先端が喉を通る時に息が苦しくなりますが、そのあとは苦痛は和らいでいきます。
検査時間は人によって異なりますが、およそ10分程度で済みます

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