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人間ドックの血圧検査について

人間ドックの血圧検査は、心臓が血液を全身に押し出す時に血管にかかる圧力を測ります。

最高値が基準よりも高いか、もしくは最低値が基準よりも低いかなどで、病気のリスクを発見することができます。

血液スピードについて

大動脈を通る血液スピードは、50cm/秒です。 大動脈を通る血流の速度は、収縮期(最高血圧)では速くなるが、拡張期(最低血圧)では遅くなります。

毛細血管のような末梢で血管の断面積の合計が大きいところでは、血液スピードが遅くなります。
大動脈のように、血管の断面積の合計が小さいところでは血液スピードが速くなります。
この性質により、肺などで効率的に酸素と二酸化炭素の受け渡しをすることができます。

血液が全身をひとめぐりするのにかかる血液スピードは、およそ50秒ほどです

血圧の基準値

血圧の基準値は、最高値が139mmHg以下、最低値が89mmHg以下となっています

心臓が血液を押し出すために縮んだあとにかかる圧力が、最高血圧です。

その後心臓が血液をためるために膨らんでいる状態は、血管に流れる血液の量が減り、血管が元の太さに戻ります。
これが最低血圧です。

人間ドックや健康診断で血圧を測る時には、ポンプ式を用いることが多いです。
機械式でも測れますが、こちらのほうが正確な値が出せます。

血圧が高い場合と低い場合

基準値よりも血圧が高い場合に疑われるのは、肥満症、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症、動脈硬化、糖尿病、心疾患、脳疾患、腎疾患、などです。

一方、基準値よりも血圧が低い場合は、低血圧症、栄養不足、甲状腺機能低下症、心疾患、肺疾患、うつ病、などの疑いがあります。

血圧が高い状態は、血管がなんらかの原因によってうまく巡っていない状態です。
この状態では血液が全身を巡るのに時間がかかり、全身の細胞に酸素や栄養素がいくまでに時間がかかってしまう可能性があります。
塞栓などができて血管が詰まってしまうと、そこから先に酸素と栄養が届かなくなり、細胞が壊死してしまう恐れもあります。
特に糖尿病では血管がボロボロになり、血液供給がうまくいかなくなり壊疽が起こりやすいです。

血圧が低すぎる場合も、血液の供給が不十分なので、酸欠でめまいや立ちくらみなどが起こりやすくなります。

血圧の異常は、加齢とともにリスクが高くなります。
人間ドックでは普通の健診よりも詳しく身体を調べることができ、病気の早期発見が可能です

40歳を過ぎたら、人間ドックに一度は行っておきたいものです。

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