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人間ドックの内臓脂肪CT検査(ファットスキャン)について

内臓脂肪はお腹の中の内臓に付着した脂肪のことです。たくさん付着すると身体に悪影響を及ぼし生活習慣病になりやすくなります。最近では人間ドックで内臓脂肪の検査ができるようになりました。

CTでどうやって検査をするのか、放射線による被ばくは大丈夫なのかと思われる方も多いと思います。しかし検査は以外にも簡単で短時間で済み、精度も高いものです。

CT検査とはどういうものか

CTはX線を発生させる機器を身体の観察したい部位を中心にしてX線を発生させながら回転し、この情報をコンピューターで解析して画像を得る装置です。
画像は身体を輪切りにした横断像で頭部や胸部、腹部などを検査するのに有益です。

最近は機器の発達により横断像だけでなく縦切りの縦断像などの任意の角度で切り取った画像や臓器や骨を立体的にした3D画像なども作ることができるようになりました。
内臓脂肪CT検査もこのような機器の発達によりできるようになったものです。

内臓脂肪CT検査の(ファットスキャン)の仕方

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検査はCTでお腹のおへその辺りを撮影します。腰の辺りにあるベルトやズボンのホックなどがないようにします。そして撮影台に横になります。手は邪魔になるので頭の上にあげた体位で撮影します。

撮影はおへその付近を2、3回撮影します。
連続して撮影するのでほんの数秒の短時間で終了します。

人間ドックは通常絶食で臨みますが内臓脂肪CT検査のみなら食事をしていても構いません。後はこの情報をCTに付属されているソフトで解析し内臓脂肪の計測データをプリントアウトします。撮影時間も短くX線の照射もごくわずかなので被ばくも少ない簡単な検査です。

検査結果からわかること

機器やCTの装置、ソフトによって検査結果の表し方は違いますが、通常撮影したおへその辺りの全脂肪面積と皮下脂肪面積、内臓脂肪面積が算出されます。皮下脂肪と内臓脂肪が色分けされた画像や数値で表されるので脂肪が多いか少ないかが一目瞭然です。

内臓脂肪は臓器を保温したり外部からの衝撃から臓器を守る役目もありなくてはならないものです。しかし多すぎると悪影響が及びます。なぜなら内臓脂肪の中には身体にとって悪疫な物質が含まれているからです。

これが影響し高血圧や高脂血症、糖尿病などを引き起こしメタボリックシンドロームになってしまいます。やせているから内臓脂肪も少ない、太っているから多いとは限りません
人間ドックを受ける時に内臓脂肪も検査することをお勧めします。

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