人間ドックで再検査の診断が出た場合
人間ドックは必ず受けなければいけないというものではないので、再検査と言われても受けるかどうかは自由です。
しかし、せっかく人間ドックを受けたのであれば、その結果を生かして早めに手を打ったほうが良いです。
放置しないで検査に行こう
たとえ自覚症状がなくても、人間ドックで異常を指摘されたら再検査でより精密に調べてもらったほうが良いでしょう。
再検査では、将来的に病気のリスクが高いのか、すでに発症しているのか、どういう病気なのか、などを調べます。
特に人間ドックでは、一般健診と違い、小さながんを発見できるのがメリットです。
より精密に調べられる検査には、PET(陽電子放射断層撮影)、マルチスライスCT(コンピュータ断層撮影)、大腸内視鏡検査、マンモグラフィ、細胞診、腫瘍マーカー、などがあります。
これらは基本的な検査に最初からつけることもできます。
医療費控除の対象となる場合も
基本的に人間ドックは自由で決めて受けるものなので、全額自己負担になります。
しかし「重大な疾患が発見され、かつその診断などに引き続いて、その疾患の治療を行った場合」に限っては医療費控除の対象になると国税庁の通達があります。
人間ドックではA〜Hの8段階で結果の判定が出されます。
このうち、D(要治療・通院)、F(要再検査)、G(要精密検査)などの項目は控除に該当すると考えられます。
ただし、もう一度検査を受けに行ったけれども問題がなかった場合には控除の対象にはなりません。
要再検査、要精密検査の判定が出て、検査を受けて治療が必要と診断され、治療を受けた場合には、検査費用も控除の対象になるということです。
なんともないケースも多い
肺に影が認められる、ポリープがある、などと診断されると「重大な病気が見つかるのではないか」という不安にかられます。
検査の日まで何も手につかないほど不安で、情緒不安定になってしまうかもしれません。
また、周りにいる家族も不安になったりと、様々な心配が出てきます。
しかし、影に関しては、骨や血管の重なりが影として写ってしまっただけで、実は病変ではなかったというケースも結構多いです。
確かに不安にはなりますが、100%がんであると決まったわけではありません。
また、たとえ病変が見つかったとしても初発のものであれば簡単な治療で治せる可能性もあります。
そのまま放置して不安を感じているよりも、決心して再検査を受けたほうが良いでしょう。