人間ドックの受診について【ペースメーカー装着時の注意点】
心臓の病気等の関係でペースメーカーと呼ばれる装置を体内に埋め込む人がいます。
この様な状態で人間ドックを受ける場合にはどのようなことに注意するべきであるのか、さらには影響を受けるのはどのような検査であるのかについて、しっかりと把握しておく様にしましょう。
そうすることによって安全に検査を受けることが出来ますし、結果についても有効に活用することが出来ます。
ペースメーカーの影響を受ける主な検査
ペースメーカーと言うものは発振機とそれに接続された細い電線で構成された装置のことであり、電池と電子回路を組み合わせたものです。
これを利用して心臓の拍動を支えるのがこの医療器具の役割です。心臓の機能を支えていることからもわかるとおり、命に直結する装置であるためにかなり慎重に対応すべきであると言えます。
人間ドックで行う検査の中で影響を受けるものとしては心臓関係の検査があります。一般的に心電図を取る際に分かるものですが、ペースメーカーを使用しているということはしっかりと伝えておきましょう。
人間ドックでは場合によって心臓の超音波検査を行うこともありますが、事前に伝えておくことでトラブルを避けられます。
意外と知られていない影響を受ける検査
あまり知られていない影響として胸部X線撮影や、胃部X線撮影の際にペースメーカーの影が邪魔をするということがあることが知られています。
しかしながら直接的に何かしらの問題が発生するというものではありません。読影の際に注意が必要になりますがm致命的な問題になることはあまりありません。
それよりも注意すべきはMRIと呼ばれる装置を使用する検査です。この検査では非常に強い磁気を利用し、その共鳴を使って画像を作る仕組みの医療機器です。この医療機器は人間ドックにおいては脳ドックが良く知られていますが、一般的に禁忌であると言えます。
命にかかわる場合がありますのでMRIを利用する検査がある場合には特に注意をしましょう。例え心臓以外の部位でも危険です。
MRI対応のペースメーカー
近年では安全性に配慮した装置の開発が進んでいます。しかしながら人間ドックの場でMRI検査を利用できるかどうかは医療機関の判断次第です。
万が一のリスクを恐れて実施出来ない場合もありますので、その様な場合においては治療を受けた病院で検査を行う様にするしかない場合もあります。
この装置を装着した場合にはこれらの様な影響があると言われています。