人間ドックで使用される先端医療機器
みなさんは、「健康」について深く考えたことはありますか。
私たちは何気なく生活をしていますが、それは健康のおかげであるといっても過言ではありません。でも、いつかは健康状態に異常が出でくる時がやってくるでしょう。
病気は早い発見が重要
異常が出たときには治療すればいいやと思う人も大勢いると思いますが、もし、末期がんなど発覚したときにはすでに手遅れというケースもあります。
そのため、医療機関では「早期発見、早期治療」を呼びかけています。
早期発見や早期治療を行うには、自分自身の体の状態を定期的にチェックする定期健診や人間ドックの受診が重要となります。「面倒だ」、「時間がない」と敬遠する人も少なくないのが現状ですが、受診によって早期発見、早期治療できるだけではなく、健康意識の増進にもつなげられることもできることができるのです。
最先端の技術が魅力
近年では、人間ドックの現場でも、先端医療機器が導入されてきており、正確な診断や治療を行うことができるようになっています。
ここでは、最先端の医療機器を紹介していきます。
まず、人間ドックでは欠かせない画像診断装置です。画像診断装置は、全身のあらゆる部位や臓器の検査に対応しており、特に救急疾患の早期確定診断に威力を発揮します。
最近では、高分解能画像を通して診断可能な機器が開発され、より信頼性のある診断ができ、さらに検査時間も数秒から数分オーダーで行うことができるために、時間短縮ができるという特長を持ちます。また、核磁気共鳴装置も人間ドックでは欠かせない機器ですが、最近では緊急の脳虚血性疾患の診断が行えるまでになっています。
近年では、以上のような画像診断装置だけではなく、陽電子放射断層撮影という技術も確立されています。その方法は組織形状からがんなどを検出する方法とは異なり、細胞の性質を調べてがんを探し出します。
このことで、早期発見の他、がんの病期診断、転移・再発の診断なども可能にします。
治療現場でも最先端機器を使う事が出来ます
診断のみならず、治療のための医療機器も最先端なものが開発されています。
例えば、サイバーナイフは、体にメスを入れることなく、がんなどの病巣のみを多方面から狙い、放射線を集中放射することで病巣以外の副作用を極力抑えた治療を行うことができます。
このように、最近では先端医療機器を効率的に利用することで、人間ドックの場面でより早期的に診断や治療することができるようになっています。みなさんもぜひ、先端医療機器を導入した人間ドックを受診して、健康な体を維持しましょう。