女性のための人間ドック【検査内容をご紹介します】
女性が安心して快適に人間ドックを受けるために、是非知っておきたい知識を説明します。
医療の進歩が目まぐるしい日本では、十数年前では助からなかった命が救えるようになっています。さらに、近年では早期発見・早期治療はもちろんのこと一般人の医療や病気に対する知識もレベルアップしていると思われますが、ここで正しい知識を認識してください。
人間ドックでは女性生殖器に関する検査を必ず受けてください。通常オプションとして設定されている場合が多いので、症状がなければまた、以前受けて大丈夫だったからなどと検査を受けない方が多いです。
しかし、症状が出てからでは手遅れのことが多いのも理解してください。以下に細かく項目を示します。
乳がんの原因と検査方法
乳がんは、触診、マンモグラフィー(特殊なレントゲン撮影)、エコーがあります。年齢や以前受けた検査の履歴などにもよりますが、35歳前の若い女性の方でも2年に1回は検査することをおすすめします。
また、35歳以上の方は出来れば毎年の確認と検査項目をマンモグラフィー(特殊なレントゲン撮影)、エコー、交互に行うなど工夫して行うことで、身体の負担やお金の負担を軽減することもできます。
乳がんは、妊娠・出産歴が少なかったり、高脂肪の食事、不規則な生活、喫煙などが原因としてあげられます。近年の欧米化スタイルの食生活で日本人女性の乳がんの罹患率は増加しています。
若い方ほど進行が早く、手術では場合によってはおっぱいを切り取らなければなりません。初期では自覚症状がほとんどないのが常識の病気なので、期間と検査内容を工夫しながら必ず検査しましょう。
発症までの期間が長い子宮がんとは?
子宮がんは、がんが出来る場所によって、子宮頸がん、子宮体がんと呼び名が変わります。
簡潔に説明しますと、子宮頸がんは、膣から子宮の入り口に向かう所にできるがんです。
通常のがんに比べて発症までの期間が長いとされ、定期検診を受けていればがんになる前に発見し治療することが可能です。性行為を経験した方すべてに発がんの可能性があります。
子宮体がんは、子宮の上の子宮内側の膜にできるがんです。発がん率のピークは40代とされています。不正出血などの気になる自覚症状がある場合は早めに検査することをおすすめします。
経腟エコーでその他の病気もチェック
他に卵巣がんや卵巣嚢腫など、子宮やその周りの卵巣、卵管にできるがんや腫瘍などもありますが、それらは子宮がんを検査する際の経腟エコーで医師により確認されます。
人間ドックの施設によっては、女性に医師や検査技師を希望できる配慮がなされてきる場合もありますので、事前に施設に確認をとってみるとよいです。
また、女性専用フロアーを導入し、人間ドックを受ける方を男性と完全に分けて行っている施設もあります。羞恥心が気になる方は自分に合った施設を事前に情報収集することで、快適な人間ドックを受けることも可能です。