人間ドックのドックトーク

コーヒーが大好きで毎日飲むと言う日本人は２人に1人はいると思われる程、私達生活にコーヒーは身近な飲み物です。
人間ドックを受ける際に食事制限がある場合がほとんどですが、その場合に前日にコーヒーを飲めるか？と言う疑問にお答えします。

施設からの注意事項の説明

通常人間ドックを受ける際には、事前に施設からの注意事項の説明があります。
最近の人間ドックでは、事前にチェックする書類が多く、検査項目も増えていますので、注意書きももちろん増えています。

または、事前に確認したが沢山のことを話したので忘れた、聞き逃したと言う方もいるでしょう。

食事制限について

食事制限は厳密には施設によって違いますが、通常は検査前日21時以降までには夕食を済ませておきます。
その後、脱水予防のため翌日６時までは少量の水分は摂取可能です。

朝６時以降は水分も禁止となります。
その場合の水分とは通常水のことで施設によっては検査内容によってお茶か水と記載する場合もありますが、そのような記載がない、説明がない場合は、水のみの意味です。

もちろんコーヒーもブラックであっても水ではないので、人間ドックを受ける際は前日の21時以降は飲めません。
その理由として、コーヒーに含まれるカフェインは人間ドックを受ける際に弊害が生じる可能性が出てきます。
具体的には、腹部超音波検査で画像が見えにくくなる場合があるからです。

また、カフェインの特徴として胃液の分泌を促進する作用があるからです。
胃バリウム検査を受診される場合はこのことが原因で、検査に支障がでる可能性が出てきます。
なぜならば、胃が活発な状態では正常な状態の胃の撮影が困難になるためです。

検査前日の決められた時間までの飲用は問題ない

また、通常通りの量を検査前日の決められた時間（通常前日21時）まで飲用するのは問題ありません。
しかし、検査前日の21時以降は飲めなくなるからと言う理由で、通常の倍以上のコーヒーを飲むなどと言ったことは、やはりカフェインを含む刺激物ですので避けてください。

避けた方がよい飲み物は他に、緑茶、ウーロン茶、スポーツドリンク、ソフトドリンク、お酒などがあります。

普段働いていて、夜の21時までに夕食をなかなか摂取できない方もいると思いますが、夕食を食べなかったから、多少時間を過ぎても飲み物なら大丈夫だろうと考える方もいるようですが、単純に消化するために21時までに済ませるのではなく、それぞれの内容の飲食物の影響を考慮しての決まりなので、間違って飲んでしまったなどと言う時は施設のスタッフへ申し出てください。
時間を空ければ可能な検査もあります。

また、人間ドックを受けるにはお金もかかりますし、痛みを伴う検査もいくつかあります。
これぐらい大丈夫と自己判断で間違ったことをしてしまい、正しい検査結果を得られずに重大な病気を見逃してしまっては残念です。