人間ドックに関する情報をお届けします!

人間ドック前日のタバコについて【喫煙による身体への影響とは】

人間ドックを受ける前日にタバコは禁止されています。

厳密に説明しますと、通常絶食開始となる前日の21時以降、もしくは飲水が完全中止となる人間ドック当日朝6時以降は、タバコは吸ってはいけないとされています。

胃の中に物を入れる訳ではないのに何故だろうと納得されない方も多いでしょうが、その理由を説明しまます。実際には人間ドックを受ける施設の方針や検査の内容によって変わりますので、手元にある人間ドックの資料を必ず確認してください。

人間ドック前日でタバコを吸ってはいけない理由

喫煙による刺激で、胃酸が出やすくなります。そのため、バリウム検査をした際に胃の壁面にバリウムが張り付きにくくなるのです。

バリウム検査は胃の内側の微妙なシワの変化でがんなどの病変を発見するので、きちんとした検査が出来なくなります。

他には、血管の収縮が起きるために血圧が上昇します。血圧の上昇などが収まり呼吸器系などのが通常通りに機能するには最低でも、約8時間以上は必要とされています。

タバコにはどのような成分が含まれているのか

煙に含まれる主な有害物質は、4.000種類以上の化学物質、ダイオキシンなどの約200種類の有害物質、約60種類の発がん物質が含まれています。

その中から代表的な物をピックアップしますと、ニコチンは依存症を引き起こすとして多くの方がご存じだと思いますが、他にも血管を収縮させて血液の流れを悪くします。

タールは、発がん物質を含んでいて、がんの発生を促進したりがん細胞の成長を助長します。一酸化炭素は、身体を酸欠状態にするため、動脈硬化や心筋梗塞など心疾患に陥りやすくなると言われています。

タバコが体にどのような悪影響を与えるか

最近の研究で日本人男性は、喫煙により約4年寿命が短縮すると言われています。タバコで肺がんに罹患しやすいことは、有名な話ですがその他のがんにも罹患しやすくなります。

特に男性では膀胱がんや前立腺がんの原因となることが多いです。また、心筋梗塞などの虚血性心疾患や肺気腫などの閉塞性肺疾患、胃・十二指腸潰瘍などの消化器疾患、歯肉炎や口臭、歯の黄ばみなどがあります。

女性に関しての特徴は、閉経が早まり骨粗しょう症になりやすくなります。肌荒れやシミそばかすは若いうちから影響をうけ、喫煙中の妊娠に関してはお腹の胎児の身体発達にも影響します。

以上のような悪影響を及ぼし、亡くなられる方は年間約13万人という結果が報告されています。

関連記事