人間ドック前日に運動しても大丈夫?【安静が重要!ではどの程度ならOK?】
人間ドックではみなさんの身体に病気がないか、あるいは高血圧や生活習慣病といった病気になる前の段階にないかを調べるために、色々な検査が行われます。
人間ドック前日の運動について
人間ドックをする前日には正確な検査情報がでるように、脂っこい食事をしないようにと注意を受けたり、お酒を飲まないようにしてくださいと言われたり、運動をしないで安静にすごしてくださいと言われたりします。
この時、運動をしないで安静にというのはどれくらいなら大丈夫で、どこまでならダメになってしまうのでしょうか。
実際、ちょっと会社に歩いていったりするのでも運動になってしまう気がしますし、買い物にスーパーへ自転車で行くのだって、運動になってしまう気がします。
これは、ズバリ「自分が普段過ごしている生活」以上の運動をすることがダメでそれより少なければOKということになります。
運動をしたことによるクレアチンキナーゼの上昇
ここで、少し詳しく検査値などにも触れて説明していきます。
まず、人間ドックの前日に運動することによって、身体の中で何が起こっているかというと、クレアチンキナーゼという物質が筋肉の収縮の際にエネルギー代謝に関わって、体内で上昇していきます。
このクレアチンキナーゼは身体の筋肉だけでなく、心臓の筋肉が障害を受けた時にも上昇するので、心筋梗塞や心筋炎などの心臓の病気の指標として検査で用いられます。
したがって、人間ドックの前日に激しい運動をしてしまうと、このクレアチンキナーゼが上昇してしまうため、心筋梗塞や心筋炎といった病気があるのかないのか分からなくなってしまうといった問題が発生します。
クレアチンキナーゼの値の変動は人それぞれ
ちなみに、このクレアチンキナーゼの値が大きくなってしまうほどの運動というのも人それぞれで、普段からよく身体を動かしているような人は、そこまで筋肉に負担がかからないのでクレアチンキナーゼの値も大きくなりませんが、普段全然身体を動かしていない人だったら大きくなってしまいます。
したがって、人それぞれになってしまうので注意が必要です。
また、自分は激しく身体を動かしていないといっても、例えば引っ越しの作業をしていたり、大掃除をすることでも身体に負担がかかっている可能性があるので、普段の生活以上だと感じるほど身体を動かすのは控えたほうがいいでしょう。
したがって、人間ドックの前日には、あまりにも心配する必要はありませんが、普段の生活よりも身体を動かすのは控えるという意識をもって生活するようにしましょう。