人間ドックで胃カメラを受ける時の流れ
胃がんの発見が遅れたことで亡くなってしまう人も増えており、直接内視鏡を使って内部をみる検査方法は早期発見を行うためにも不可欠なことです。
人間ドックを受ける前に確認すること
人間ドックの実施日は医療機関によって違いがあり、胃カメラは内視鏡を操作できる医師がいる時にしか受けることができません。
このため、完全予約制になっていることが多いので、早めに都合が良い日に予約を済ませておくべきです。
検査方法には、口からと鼻から入れるやり方があります。
口から入れてしまうと吐き気などの反射がおきやすい人は鼻から行ったほうが苦しくないとされ人気が高まっていますが、鼻の穴が小さい人は苦しさを感じたり利用できない可能性があり、鼻血が出るリスクを考慮して鼻から入れるやり方を採用していない医師もいます。
昔とは違い、口から入れても苦しく無くなってきていますから、自身でどの方法で検査を受けたいかを決めて、それに合わせたクリニック選びが必要です。
胃カメラ検査の流れを把握しておく
予約を済ませ検査を受けることになったら、前日から準備が必要です。
夕食は軽く済ませて、次の日に胃の中に残らないようにすることが大事で、アルコールも控える必要があります。
次の日の人間ドックを開始する時間にもよりますが、大抵夜9時以降には水以外の飲食を避ける必要があります。
そして早めに就寝することも大切な準備です。
当日の朝食は食べないことが基本で、薬の服用も避けなければなりませんが、高血圧など一部の病気の人は医師と相談して決めておく必要があります。
胃の中を綺麗にするための薬剤を飲んだり、胃カメラで吐き気が出ないように、咽頭部への麻酔が行われます。
スプレーなどで簡単に麻酔ができるため痛みの心配をする必要はありません。
胃の動きを抑えるための注射なども、あわせて行います。
モニターに映る映像を見ながら、医師が解説をしてくれて検査を受けることが多くなっています。
苦しさを感じたら遠慮しないで伝えるようにし、鼻から入れた場合には会話もできるので、聞きたいことを質問することも可能です。
検査は通常10分程度で済み、小さなポリープなどが見つかった場合その場ですぐに摘出してしまう場合もあります。
人間ドックを受けた後の対応
胃カメラ以外の検査も一緒に受けていた場合、総合的な検査結果が出てから医師から通知される場合もありますが、当日中に判断がすべて出ることもあるので、医師から良く結果を聞くようにします。
何らかの異常があれば再検査を受けるように言われたり、検査結果により生活習慣の改善を指導されることもあります。
異常が無かったとしても日ごろから体のことを考えた生活を送ることは大切で、次に人間ドックを受ける時期についても医師と相談して決めておくと良いです。