良い人間ドックを選ぶ方法
会社や市区町村などの自治体で一定の年齢を対象に行われる健康診断ですが、健康診断の場合、法で定められた最低項目の検査を目的にしており、近年クリニックなどで行われる人間ドックとは検査項目が異なります。
人間ドックの目的は病気の早期発見と健康維持です。
人間ドックは街のクリニックなどでも行われていますが、良いクリニックを選ぶ必要があります。
施設選びで注目する点
近年ではインターネットのランキングなどで良い施設を調べてドックを受ける人も多くなりました。ただ、ネットの情報も曖昧な部分があり、ネット上に投稿する人の多くは医療知識のない素人で、病院の設備や雰囲気、医療従事者の対応などを重視していることが多く、これはドックを受けることにおいて最低条件となります。
病気の早期発見や健康維持を目的にする人間ドックで、見逃しはあってはならないことです。初期の問診、検査のきめ細やかさ、最新の検査機器導入、専門技師による検査、充実した施設などの点で選ぶ必要があります。
費用や検査内容の明確性
人間ドックは病気を治す目的では無く、病気の早期発見ですので、治療目的で医療機関にかかる時とは異なり、健康保険の適用がなく、自費負担となります。
地方では開業医が増加する傾向が見られ、クリニックにも価格の競争原理が働くと、安価に検査を行うところも多く、質の低下が見られます。
かと言って高額な費用が良いわけでもありません。
問題は医師の人間性や性格です。医療に熱心な医師のいる医療機関を選びましょう。
お金儲けのために人間ドックを行う医院も多いです。
地域医療の連携が取れているか
多くのクリニックでは検査は行っても、治療は設備や専門医師の整った大手医療機関へ紹介状を出すかたちで、連携が図られています。
結果として病気の懸念が発見された場合、患者にとって最適な医療機関を紹介してくれなければいけません。
クリニックの検査能力と大手医療機関の検査能力には大きな差があり、懸念部分が見つかった際にいち早く精度の高い検査が行える医療機関で受診しなくてはいけません。
大手医療機関では内科や外科の異なる科目の医師があらゆる角度で検査結果の診断を行います。クリニックの場合、一人の医師が判断することが多いでしょう。
そのためにも医療連携がしっかりとしたクリニックを選ぶ必要があります。
早期発見と早期治療を目的とする場合、医師の経験値と早期での対応が必要となるため、正しい知識を持ってクリニックを選ぶことです。