安い人間ドックは信頼出来る?
現在主流となっている人間ドックには2種類あります。
1つは日帰りで済む人間ドックで、もう1つは一泊二日の人間ドックです。
検査は基本的に同じ
どちらも基本的に行う検査は同じであり、時間をかけるほどより精密に検査できる可能性が上がるだけです。
そして、基本の検査項目はどこの病院でも大体同じですが、それにオプションを加える事もできます。
オプションを加える場合も当然時間をかけた方が良いですが、反対に安い人間ドックの場合は、基本の検査項目だけを短時間で行う為に安くなっていると考えると良いのです。
検査精度が落ちるわけではない
安いと言っても、検査精度が落ちるとか雑に扱われるとか言う面で安いのではなく、検査を簡便化、低価格化に尽力しているからこそ安く安定的な供給を実現しているところが多いのです。
実際に、検査では、X線、血液検査、バリウムを服用した消化器の検査、場所や値段によってはCTやMRIと言った具合になります。
CTやMRIはより精密に検査できますが、検査機器自体が高額な為、通常の人間ドックよりは高価になる可能性がありますので、一般的な人間ドックや安い人間ドックでは行わない事の方が多いかも知れません。
しかし、身体の中をある程度精密に診る際に必要な最低限の項目は、X線、血液検査、消化器検査などで十分なのです。
反対に高価であるからより詳細に分かると言うよりも、X線、血液検査、消化器検査などで疑わしい問題がある場合に、精密検査を受診してもらうという風に段階的に調べていった方が、個人個人の身体状況をしっかりと把握できる可能性が高く、それを見つけるのが医師の技術であり、役目なのです。
現代では何でも買える時代となってきている為、ついつい値段がそのままその技術の価値だと思いがちですが、検査が普及すれば当然ながら価格は下がってきますし、普段そのような検査をしていないところは、余分な手間がかかる分、検査費用が高くなっている恐れもあるのです。
大切なのは信頼できる人かどうか
このように考えると、人間ドックに関しては、検査料金が高いか安いかで技術力や信頼性を測ることは余り意味がありません。
それよりも大切なのは、検査する技師や医師が信頼のおける人なのかどうかという事に尽きます。
そして、医療従事者は基本的に商売ではなく、治療、患者さんの健康を第一に考えている為、技術を持っていて手を抜くという事はないと考えて信頼して身体を預ける事が大切です。
信頼されていれば、検査する側もより真摯に仕事をしようと言う気概を持ってくれますし、そこに値段が介在するような事はありません。