人間ドックは何歳から受けられるのか?
人間ドックを受けられるのは20歳以上です。
成人になってからが対象で、性別や年齢によって変わる病気のリスクごとに検査項目を選ぶことができます。
若い頃から人間ドックを
下は20歳以上の成人から、という受診基準がありますが、上の年齢は何歳までとは決まっていません。
極端な話、100歳を超えてからでも人間ドックを受けることは可能だということです。
最近では母の日、父の日、敬老の日、などに人間ドックで使えるギフトカードを販売している紹介機関もあります。
20歳以上であれば年齢に関係なく受けることができるので、それぞれの年齢、性別、家族歴、ライフスタイルなどに合わせて受診しておくと良いでしょう。
若い頃から定期的に検査を受ける習慣をつけている人のほうが、肥満などの生活習慣病の割合が少ないと言われています。
健康診断との違い
会社勤めの人であれば、労働安全衛生法の定めによって、1年に1回は定期健康診断を受ける義務があります。
そのほか、自営業者、専業主婦向けには、高齢者の医療確保に関する法律によって、自治体の保険者主催の健康診断が受けられるようになっています。
人間ドックも、身体の健康状態を確認して病気の早期発見に役立てる、という目的では健康診断と同じです。
違うのは、どれくらい精密に調べられるかという精度です。
前述の法定健診では、検査項目があらかじめ決められていて、ほとんど生活習慣病の有無くらいしか調べられません。
もっとも死亡率が高いと言われているがんを見つけられる検査も、胸部X線くらいしか含まれていません。
それに対して人間ドックは、自分で検査項目を選ぶことができます。
ヘビースモーカーで肺がんのリスクが高いという人であれば、肺に特化した検査を多くすることもできます。
きっかけは何でも良い
人間ドックを受けるきっかけは、何でも良いです。
例えば、最近ではテレビの健康番組で芸能人が人間ドックを受けるような内容をやっていることもあります。
それで全く問題がないということはなく、ほとんどの場合何かしら異常が見つかります。
その病気のリスクや病変についての説明を見て、「自分も検査を受けておいたほうが良いかもしれない」と感じるというのも、きっかけ作りになります。
検査で早く病気を見つけることができれば、胃がんや大腸がんなどでも内視鏡だけで治療できる可能性があります。
早期発見、早期治療のためにも、40歳前後を目安にして検査を受けるようにしましょう。