女性は絶対に受けよう!人間ドックの「婦人科検診」
「婦人科検診」とは、子宮頸がん検査と経腟超音波検査のみ、というところとそれに乳がん検査が付随したものと人間ドックを行う検査機関により対象は様々なのですが、産婦人科が管轄となる病気に対する検診です。
敷居が高いと思われがちな婦人科検診
人間ドックの婦人科検診を受けなければ・・・と思いながらも腰が重い人は多いと思います。特に若い人はまだ健康だと過信しがちですが、子宮頸がんも卵巣がんも20代から発症リスクがあり、子宮頸がんのピークは35歳前後、卵巣がんは50代と若いうちから注意が必要なのです。
では、人間ドックの婦人科検診はどのように行われるのでしょうか。
婦人科検診の流れと特徴
まずは産婦人科医による問診です。
月経、妊娠、出産などについて記入された問診票に基づき医師と話をします。
そして産婦人科医による膣内の触診です。
実際に触ることで子宮内膜症や子宮筋腫が発見されることもあります。
それから、子宮頚部細胞診です。
これがいわゆる子宮頸がん検査で、子宮の入り口である子宮頚部を綿棒でこすり細胞を採取します。(結果が出るまで1週間以上かかります)
そして最後に経腟超音波検査を行います。
これは膣内にプローブという器具を挿入し、子宮や卵巣の状態を超音波で診ていきます。
モニターを見ながら産婦人科医の説明を聞くことができ、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣の腫れ、卵巣がんを発見することができます。
乳がん検査は、x線撮影で癌化の可能性がある石灰化を5mm程度の小さいものでも発見できるマンモグラフィー検査(乳房X線検査)と、しこりを発見できる超音波検査の2種類があり、両方受けることが推奨されています。
また、医師による視触診と問診も行われる人間ドックもあります。
人間ドックの婦人科検診の注意事項
このように、人間ドックの婦人科検診は決して敷居の高いものではありません。
産婦人科独特の内診台に上がったり、痛いと言われるマンモグラフィーへの恐怖があるかもしれませんが、検査自体は数秒から長くて数分です。
マンモグラフィーについても乳房を板に挟んでの撮影自体は数秒ですし、触診や子宮頸がん検査や膣内超音波検査については痛みはありません。
ただし、生理前に胸が張りやすい人はその時期はマンモグラフィー検査は避けた方がよく、また他の項目についても生理中は検診結果が正確に出ない場合もあるので、生理中は避ける方が良いです。
また、婦人科検診は月経周期や最終生理日を聞かれますので把握しておくこと、またホルモン剤などを服用している方はその情報も持参していくことが大切です。