人間ドックのX線検査【検査の種類と目的について】
人間ドックにおけるx線検査にはいくつかの種類があります。
比較的知られているものとしては胸部x線検査がありますが、バリウムを飲んで行う胃部x線検査も広く行われています。
オプション検査として行われることのあるマンモグラフィやCT撮影もx線検査の仲間であると言えるでしょう。それぞれに目的を持った検査なのです。
胃胸部X線検査の目的について
人間ドックでほぼ標準的に行われる検査としてこれらの検査があります。
それぞれは胃の病気と胃の病気の早期発見を目的にしています。比較的短時間で多くの人に検査を提供しやすいということもあり、盛んに行われている一次検査に分類されます。
そのためこれらの検査では何らかの疾患の可能性を疑うのが一般的な目的となります。何かがあれば精密検査として上位の検査を行うことになるでしょう。
しかしながら何らかの所見を探すためのスクリーニング検査としては非常に優秀な実績を持っている検査であるという現実を持っている検査でもあります。
マンモグラフィの目的について
この検査は一般的に女性特有のがんである乳がんの発見を目的として行われる検査です。
比較的高い年齢層の女性に有効であるとされており、40歳以上を適用年齢としている医療機関が少なくありません。
若い女性がこのマンモグラフィを受けたとしても臨床的に有効な所見を得ることが難しいという特徴があるため、実施を希望する際には注意する必要があります。
無用な被ばくになってしまう場合もありますので20代や30代の場合には注意するようにしましょう。この検査は人間ドックのオプション検査として提供されることが多くなっています。
CT検査の目的について
CT検査は人間ドックのオプション検査としては肺の撮影や内臓脂肪面積の測定を目的として行う場合が多くなっています。
他のx線検査に比べて被ばく量が多いため一年に何度も受けることは推奨されません。しかし一定のリスクを持っている人にとっては有効な検査であることが知られています。
CTにも様々な装置が存在していますが、マルチスライスと呼ばれている種類のCT撮影装置の場合には体の内部を立体的に撮影することが出来ますので、臨床的に有益な沢山の情報を取得することが可能になるのです。
胸部x線で何らかの所見があった場合の二次検査として使われることも多く、様々な情報を短時間で得ることが出来るため非常に人気の高い検査機器であると言えます。