人間ドックで体の問題を確認すべき理由とは
検査を受ければ、何か病気が発見されるかもしれません。それが嫌だから、検査を受けたくないというのは普通の考え方です。それなのに、あえて人間ドックで健康診断以上の詳しい検査を受ける理由はあるのでしょうか?
ここでは、人間ドックで体の問題を確認したほうがいい理由について触れていきます。
問題なければ安心できる
まず、人間ドックで気がかりな項目を検査して「異常なし」と診断されればホッと一安心です。今後ぜったいに病気にならないというわけではありませんが、とりあえず検査を受けた時にはこのままの生活で構わないということで安心できます。
人間ドックを受けることで、今まで以上に健康に気遣うことができるようになるというメリットもあります。
もし異常が見つかったら
問題なのは、病変が見つかった場合です。
例えば胃内視鏡検査を受けて胃がんが見つかったとします。
検査で胃がんと診断されたら、かなりのショックを受けるはずです。
人によっては落ち込みすぎて精神的に参ってしまうかもしれません。
確かに体の問題を確認するのは嫌な作業です。しかし、もし検査を受けずにそのまま放っておいたらさらに症状が悪化していた可能性が高いです。
最近ではどんながんでも、早期に発見できれば治療が可能と言われています。
もし検査を受けてがんが見つかったとしても、ごく初期の病変であれば生活習慣に気をつけるだけで自然になくなる可能性もあります。
異常が見つかるのは辛いことですが、その後よい方向に結びつけていくことができれば「受けないほうがよかった」ということにはなりません。
重要なのは検査を受けたあと
検査を受けると「要観察」という曖昧な結果が送られてくることがあります。これは確実にまずい病気というわけではないけれども、今すぐに悪さをするわけではないので、しばらく様子を見ましょうという意味が込められています。
異常ありと言われれば焦るかもしれませんが、「要観察」を観察するだけと拡大解釈してしまうのは問題があります。この場合は、必ず定期的に検査を受けて確認してもらうことが必要です。もしかしたら病状が進行するかもしれないということなので、気を抜かずにこまめに検査を受けることが重要です。
人間ドックを受けるのが目的なのではありません。
人間ドックで検査をして問題があったらそれをそう改善していくのか、今後の生活はどうすればいいのか、ということを早めに決定するのが人間ドックを受けるべき理由です。