人間ドックってそもそもいつから始まった?
そもそも人間ドックって何でしょう?何か不思議なネーミングですね。
人間ドックとは、自覚症状の有無に関係なく、定期的に病院や診療所で身体の精密検査を受診する検査のことです。
人間ドッグって何?
自分が気づかない、気づきにくい疾患を発見することが出来る検査です。
ちなみに「ドック」は、船を修理・点検する設備を意味する英語dockに由来します。
人間ドックが初めて日本で開始されたのは、1954年の7月12日です。
日本病院会の第二代目会長の呼びかけによって、「短期入院身体総合精密検査」がスタートしました。
日本病院会会員の病院で採用されると、すぐに全国の病院へと広まっていきます。
「短期入院精密身体検査」と堅苦しく呼ばれていましたが、この検査について報道した読売新聞の記事において、人間ドックとネーミングされました。
そもそも巧みなネーミングがされたことから、やがてこの呼び方が定着したようです。
費用などについて
現在では、検査方法や種類、実施する病院や検診機関のサービスも豊富になっています。
費用は、半日コースであれば、5万前後からあり、宿泊が必要なものであれば10万以上はします。
最近は、高級感を前面に演出した人間ドックコースを実施する検診機関もあります。
人間ドックについて法的な定義は特にありませんが、協会が定めたものがあります。
それは、生活習慣病検診とがん検診の組み合わせが基本検査項目となっていることです。
さらに、検診当日には医師による結果説明や、保健看護職による保健指導が行われているようです。
又、同学会ではいきなり精密検査を行うようなことはせず、機器設備などについての規定は特にありません。女性患者を対象としたレディースドックを行っている検診センターでは、スタッフの医師や看護師を全員女性で揃えたりするなどきめ細かいサービスをするところもあります。
健康診断とあまり変わらない
人間ドックは、通常の会社で行っている健康診断と同じように生活習慣病を検査をします。
そして特定の臓器や疾患に対して検査するオプションがあるのも特徴です。
そもそも、変わったネーミングで知られるようになった健康診断ですが、今は旅行気分で受ける人も多くなってきました。美味しい食事を頂いて、身も心もリフレッシュできて検査までしてくれるのですから、最高です。
開始当初は、検査の所要時間が6日間に渡っていたというのは驚きですね。
ちなみに、国立東京第一病院での検査が始まった7月12日は、後に人間ドックの日に定められています。