人間ドックの時に飲むバリウムの正体
人間ドックの時には検査内容によってバリウムを飲みます。
勿論何の疑問も抱かずに飲むと言う人が多いでしょうが、さて、その正体は一体何でしょうか。
どんな物を摂取しているのかを知る事も、正しく人間ドックを受ける上で必要な事と言えるでしょう。
バリウムとは
胃や腸の検査で使われるその正体は硫酸バリウムです。
とはいっても硫酸だから心配だと思う必要は全くありません。
水に溶けない性質を持っていて、さらにX線の吸収率がとても高い、さらに消化管では吸収されないので体内に取り込んでも排出する事が出来るので安全と言う所から多くの検査で利用されています。
その成分が体内に取り込まれてしまうと、人によってはアレルギーなどの症状が出てしまうという心配が有ったり、健康に影響を及ぼしてしまう可能性も出てきます。
しかし体内に取り込まれないという事で健康に対して何ら影響を及ぼす事が無いと言う事から、高く評価されています。
また抑々単価も安いので利用してもそれ程検査費用を高くする事が無いと言う事から、昔から使われてきました。
様々なバリウム
今病院で検査を受ける時は、大体200ml程度飲むというのが一般的となっています。
その為、沢山飲む事が出来ないと言う人でもある程度は対応できるようになってきました。
また以前は味がついている物等もありましたが、現在ではほぼ無味となっており、少量で手軽に検査できる方法として選ぶ人も少なくありません。
ただ人間ドックの時には少量飲むだけでも十分検査は可能ですが、げっぷをしてしまうと再度飲まなければいけなくなるので注意が必要です。
下剤が必要なのは何で?
バリウムを飲むと下剤も飲む必要があると言う風に思っている人は少なくありません。
それはどうしてでしょうか。
人間ドックで胃腸のレントゲンなどを撮る場合、検査後に下剤を飲むのは一般的です。
その理由としては、原料となっていいる硫酸バリウムは時間と共に固まってしまう性質があるからというのが大きな理由となっています。
固まらなければ簡単に体外に排出する事もできますが、実際に固まってしまうと簡単には排出されず、体内に残ってしまう事になります。
それは体にも負担がかかってしまって良く無い為、飲んだ全てを体外に排出するする為に下剤を飲む事になります。
また下剤だけでは全てを排出出来ない場合もあるので、一般的には検査をした日は大量の水を飲むように指導される事も少なくありません。