人間ドックに出す検便の保管期間はどのくらいまで平気なのか?
人間ドックで出す検便の保管期間は何日前に採取した検便であれば検査可能であるのか、ほとんどの方が疑問として挙げられます。
毎日排便がある方は心配ないですが、そのような習慣のない方は重要な内容になってきます。
人間ドックの検便の保管期間について詳しく説明します。
一般的には5日間が保管の限界です
通常、人間ドックの便検査では、便潜血の有無と程度を調べます。
より正確な検査ができるよう、検体を2個必要とするのはそのためです。
女性の場合は生理によって便潜血が陽性になる場合があるので、生理の時は検査日程を変更する必要があります。
また、痔などで出血の可能性がある場合は、コメント欄に記入するなど検体を提出する施設への報告をする必要がでてきます。
ここで間違ってほしくないのが、検体は2日間分ではなく2個必要ということです。
同じ日の検体でも時間が違えば、検査は可能となります。
そう考えると、普段便秘ぎみの方も人間ドックをきっかけに食生活などに配慮し、お通じをよくすることで2回分の検体を提出するのは可能と言えます。
検便は精密な検査のため早くからの採取は控えるべきです
通常保管期間が5日間と言われても、正確な検査結果を得るためには、新鮮な便を検体として提出することがベストです。
便の内容には常在細菌なども含まれるため、放置することによって菌が繁殖し、悪臭の原因にもなります。
もともと下痢気味もしくは下痢の方も検査はできます。
下痢が続く場合は、潰瘍性大腸炎という病気の場合やストレスが原因とされることもあります。
この様な以前からの下痢は急性期ではないため検査可能です。
その場合は、便を採取する際にできるだけ塊となっている部分を採取してください。
水っぽい部分をぬぐうだけでは、検査棒に便が十分につかず未採集検体として扱われることがあります。
ここで注意しておきたいのが、急な腹痛に伴う下痢や明らかに胃腸炎症状による下痢の場合は、人間ドックではなく早めの治療が必要となる場合があるため、クリニックなどの医療機関の受診が必要になるということです。
正しく管理することでの保管期間です
検便容器の説明書には、通常「冷暗所」に保管と記載されています。
冷暗所とは、冷たくて暗い場所という意味なので一番適した場所は冷蔵庫です。
しかし便を冷蔵庫に入れるのは、誰でも抵抗があると思います。
衛生面も考慮しビニール袋などで二重に覆いさらにタッパーなどの密閉容器に入れると見た目も衛生的にも安心です。
検体の出し入れなどの取り扱いの際も手洗いには十分気をつけてください。